みなさんの歯磨き、どんな音がしますか?
「ゴシゴシ?」
「シャカシャカ?」
実は「歯を磨く時の音量」、正しい歯磨きができているかどうか1つの目安と言えます。
ご自身の歯磨きの音まで把握している方は稀だと思いますが、歯磨きの音量には意外と個人差があり、離れた場所で聞こえる方もいれば、近くにいても気づかないほど静かな方もいます。
そんな「歯磨きの音が大きい人・小さい人」問題ですが、果たしてどちらの方が綺麗に歯を磨けていると思いますか?
実は「歯磨きの音が小さい人」の方が綺麗に歯を磨けている可能性があります。
歯磨きの音が小さい人は、歯ブラシを短いストロークで小刻みに動かすため、ブラシの毛先が歯や歯ぐきの隙間まで行き届きやすくなりますが、歯みがきの音が大きい人は、歯ブラシを大きいストロークで強く押し当てるため、毛先が開いてしまい、隅々まで清掃が行き届きにくいことが想定されます。
もちろん力を込めた場合汚れは落ちやすくなりますが、 問題は「磨き残し」です。
むし歯・歯周病の予防にとって、磨き残しは大敵!
自分の歯磨き音が大きいなと思う方、歯ブラシの消耗が激しいなと思う方は、一度静かな歯磨きを実践してみてはいかがでしょう?
★静かなる歯磨きの心得① 持ち方
磨く力が強いなと思われる方は、歯ブラシを鉛筆を持つように握ってみましょう。
この持ち方は「ペングリップ」といって、力が強い方でも優しく磨くことができる持ち方です。反対に、歯ブラシをグーで握る「パームグリップ」は、お子様など力が弱い方が強く磨くための持ち方になります。
★静かなる歯磨きの心得② 磨き方
歯を磨く時の適切な圧力は150~200g程度が推奨されていますが、分かりやすく言うと「消しゴムで文字を消すように」磨いてみましょう。
実際の圧力を知りたい!と思う方は、キッチンスケールの軽量皿にティッシュなどをひき、歯ブラシを当てて動かしてみましょう。おおむねの圧力が測定できます。
お子さんと一緒に試してみるのも良いかもしれませんね。
歯ブラシには雑菌が多く含まれるので、測定後は軽量皿を消毒用アルコールなどで清掃してくださいね!
いかがでしたか?
当院では、お一人おひとりに合わせたブラッシングの指導も行っております。
ご不明点やご相談がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。