一年のうちで最も空気が乾燥する季節がやってきました。
この時期とくに、肌や髪の保湿を気遣われる方は多いですよね。
それではお口の中はどうでしょうか。
やはりこの時期はお口もいっそう渇きやすくなっています。
とくに口呼吸になる方は、お口に直接乾燥した空気が入り込むため、
ドライマウス(口腔乾燥症)になってしまうことも。
ドライマウスとは口呼吸以外にも加齢やストレス、
薬の副作用などを原因として唾液の分泌量が減少する疾患で、
進行すると、お口や全身へさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
以下はドライマウスを放置することによるリスクです。
☑むし歯や歯周病にかかりやすくなる
唾液の自浄作用が機能しなくなり細菌が増殖します。
口内炎ができやすくなることも。
☑誤嚥性肺炎の原因になる
唾液の分泌量の減少により細菌が増殖。
その細菌が肺に入ることで誤嚥性肺炎になります。
☑しゃべりづらくなる
お口の中や唇が渇くとお口を動かしにくくなり、しゃべりづらくなります。
☑口臭が出る
唾液の分泌量の減少により細菌が増えることで、口臭が出たりお口の中がネバネバしたりします。
☑風邪や感染症を引き起こす
ドライマウスの原因の一つである口呼吸は、ウイルスや細菌をダイレクトにお口に入れてしまいます。
どれも健康や生活の質にかかわる症状ですよね。
「たかだか口の乾燥」と放置することなく、改善に向けて対策していくことが大切です。
■対策1
よく噛んで食事をする
しっかり噛むことで唾液腺が刺激されます。
日常的にキシリトール配合のガムを噛むことも効果的です。
■対策2
こまめに水分を摂る
水分を意識して摂る習慣をつけましょう。
お茶やお水など、糖分の入っていない飲み物が適しています。
■対策3
唾液腺のマッサージをする
「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」をマッサージすることで唾液の分泌を促します。
■対策4
お口を潤すケアグッズを使用する
保湿成分配合のマウスウォッシュやジェルなどで潤いを保つことができます。
当院では潤ったお口で快適に生活していただけるように、
患者様のお口に合ったケアをご提案させていただいております。
ドライマウスの症状がある方は一度ご相談ください。