空の青さに夏の到来を感じるこの季節。
喉を潤す冷たい飲料が恋しくなりますよね。
水分補給は熱中症対策の観点からも大切ですが、ちょっと注意が必要です。
炭酸飲料やスポーツドリンクなどの酸性度の高い飲食物でお口の中が酸性に傾くと、
酸蝕歯になってしまう可能性があるのです。
歯の表面のエナメル質は、pHが5.5以下で溶け始めるといわれています。
100%のオレンジジュースで4.0pH、スポーツドリンクで3.5pH程度。
コーラは2.2pHという強い酸性です。
酸蝕歯とはこれらの酸性度の高い飲食物によって歯が溶かされてしまう歯科疾患。
症状としては、熱いものや冷たいもので歯がしみたり、歯の形状や色に変化が見られたりします。また放置するとむし歯になりやすい脆い歯になってしまいます。
◇酸蝕歯のリスクを減らすには……
・ちょこちょこ飲みをしない
・酸性度の高い飲み物を飲んだ後は水でゆすぐ
・キシリトール100%のガムを噛む
・フッ素配合の歯磨き粉を使う
摂取の仕方や摂取後のオーラルケアに気を配ることで、
美味しい飲み物と上手に付き合っていきたいですね。
——————————————————————————————————
酸蝕歯はゆっくり進行していきます。定期検診で早期発見・早期治療に努めましょう。
気になる症状がございましたら、当院までご相談ください。