ひと昔前に「芸能人は歯が命」という人気CMがあった事をご存知ですか?
令和の今、もはや「誰にとっても歯は命」。
時代と共に歯に対する意識は一層高まってきました。
当院は開院当初から予防歯科へ取り組んでいますが、今回は「歯並びと予防」についてお話してみようと思います。
「歯並びが良い」と聞くと、まず美容面のメリットを思い浮かべる方が多いと思います。
美しい歯列は、清潔感があって印象度がアップしますよね。
もちろんのそういった審美性も大きな利点ですが、実は歯並びがしっかりとしていると
健康面や予防面でも、次のようなメリットがあると考えられています。
◇代表的なメリット
1.むし歯になりにくい
2.歯周病になりにくい
3.歯の生存率をあげる
4.上下のかみ合わせがよくなる
5.頭痛や肩こりなどのマイナートラブルが減る
うれしいことがいっぱい並んでいますね。
今回は「なぜ歯列が綺麗だとむし歯や歯周病にかかりにくくなるのか?」を簡単に紐解いてみたいと思います。(メリット1,2)
ポイントは歯のみがきやすさにあります。
歯の重なりが少ないと、歯ブラシが届きやすくなり、プラークがたまりにくくなります。
プラークが少ないと、むし歯になりにくくなり、口内環境が清潔に保たれて歯周病にもかかりにくくなるという仕組みです。
歯みがきがしやすいという事はとても大切なことなのですね。
では、綺麗な歯ならびはどうやって形成すれば良いのでしょうか。
お子さまの歯ならびを気にされている保護者の方もいらっしゃると思いますが
小さい頃から積極的に歯ごたえのある食べ物を取り入れることをおすすめします!
日本人がアメリカほど歯列矯正大国にならないのは、元々歯並びが良いからとされています。
理由の1つとして、日本人は昔から硬い食べものを良く口にし、顎の発達が促されてきたためと考えられています。
私も昨今のなめらかな口当たりや、口どけの良い食べ物は大好きですが、折りに触れて、歯ごたえのある食べ物を食卓に取り入れるように意識しています。
顎を鍛えるだけでなく、噛む楽しみを感じたり、触感を味わうことができるので、改めて噛めることの喜びを再認識できる気がします。食育にもおすすめです。